ギターソロの価値とは
最近、「ギターはオワコン」みたいな内容の記事をちらほら見かけます。
たしかに、ギター以前に『ロック』が周りから聴こえてくる機会が少なくなりました。
EDM全盛な感じが長らく続いていますからね、仕方ないですね。
かくいう僕も最近はギターを弾く機会が減り、打ち込みでアレンジする割合が増えました。やっぱ便利ですしね。
昨年、ギターの名門ブランドであるGibsonが経営破綻したこともギターがオワコン扱いされる一因かもしれません。
とはいえ、ギターは曲のアレンジをする上でとても汎用性の高い楽器ですし、ギターほど様々なジャンルで使われている楽器もそうありません。
なので、たとえロックのようにサウンドの中心に居なくとも、これからも変わらずギターは使われ続けると思います。オワコンなんて滅相もない。
ただ、『ギターソロ』はどうなのか?
ギターソロに特別な価値はあるのか?
最近、こちらの記事を仕事中に読みました。
タイトルだけでインパクト大な記事ですが、読み終えてある疑問が浮かびました。
そもそも『ギターソロの価値』とは何なのか?ということです。
(※ここで言うギターソロとは、ギターインストではなく「歌モノの曲中でのソロ」のことです)
前述の通り、僕はギターがオワコンなどとは全く思っていません。
が、『ギターソロ』はちょっとまあアレですよね。弾く人が露骨に減りましたよね。
ここ10年くらいの間に、喫煙者と同じくらい激減したように思います。
EDM等の音楽が流行っていることとは関係なく、バンドでもギターソロが入っていることが少なくなりましたよね。昔はバンドと言えば必ずギターソロが入っていたものですが。
最近好んで聴いているバンドが3、4つありますが、どのバンドも当然の如くギターソロはありません。
ボカロなんかでもその傾向は如実だと思います。ボカロ界隈の人気曲にはギター中心のアレンジが多いものの、ギターソロが入っている曲はかなり少ない印象です。
若者中心のボカロ界隈では、もはや『ギターソロ』という概念を持っている人の方が少ないのかも知れません…
かくいう僕(30代のおっさん)もギターソロって何の意味があるのかよく分かっていません。というより今の今までそんなこと考えたこともなかったのですが。
でも、考えてみるとギターソロを聴くのは「ギターインスト」で構わないし、歌モノの曲中でしっかりしたギターソロが登場する必要性は特に感じません。
「間奏」は必要だと思いますが、それがギターソロである意味って特別ないですよね。
もちろん曲によってはギターソロが適していることもありますが、いつもいつも間奏でギターが目立つ必要はないと思います。
参照させて頂いた上記記事では、
>一時はポップのあらゆるヒット曲(最大の例は「今夜はビート・イット」)で耳にしたギターソロは、曲の人気の一要因となっていた。
とありますが、そんな時代があったのでしょうか。
別に疑うわけではないのですが、「曲の人気の一要因となっていた」ということは、リスナーはギターソロに何かしらの魅力を感じていたということですよね?
特に楽器を弾いたりしない一般リスナーってギターソロに興味あります?なくないですか?
音楽に携わっている人を除いて、「ギターソロが好き!」なんて人を今まで見たことがないので、ギターソロが曲の人気に関わっていたというのが僕にはピンときません。
僕自身はギターソロが好きで、高校時代はソロばかり弾きまくっていました。
バンド系の曲でギターソロがあればそこだけコピーしたり、とにかくソロばかり練習していたのを覚えています。
でもやっぱりギターが弾けるからこそギターソロが好きなのであって、そうでなければ恐らく全く興味がなかったと思います。
僕は10年くらいバンドをやっていて、ライブでは殆どの曲の間奏でソロを弾いていましたが、今思うとそれもただの自己満足だった気すらします。
けっこう難しいことやったりしていましたが、お客さんはそんなの分からないでしょうし。
ライブをする場所や客層によっては速弾きとかすると盛り上がるんですけど、音源だとパフォーマンスが見れるわけでもないので、尚更ギターソロの必要性が薄れると思います。
でも昔の曲は(少なくともバンド系の曲では)、かなりの割合でギターソロが入っていたことも事実です。
じゃあ、やっぱり一般リスナーにもギターソロが求められていた…?それを僕が理解できないだけ?
なんだかネガティブな感じになってしまいましたが、ギターソロをディスる気は毛頭ありません。
ただ、オワコン扱いされている今日になって『ギターソロの価値』とは一体何だったのか気になる今日この頃です。
誰か知っていたら教えてください。