音楽界へ道連れじゃ

ギターとピアノとDTMのブログ

天才ジャズピアニスト『JOEY ALEXANDER』

僕の大好きなピアニスト『JOEY ALEXANDER』を紹介します。

 

この人、というよりこの「子」、マジでガチで天才です。

 

11歳でMy Favorite Thingsをアレンジして弾いているのですが、とにかく動画を見てみてください。

 



めちゃめちゃかっこ良くないですか?

 

この他にもGiant Stepsをアレンジして弾いていたりと、動画がたくさん上がっているんですが全部ヤバイんです。

何がヤバイってセンスが良すぎるんです。

 

この歳で何でこんなクールな演奏ができるのか不思議でなりません。

 

まぁまぁ百歩譲って技術的な部分だけなら夢中で弾きまくっていれば上手くなるかも知れません。

でもジャズを弾くとなると『難しいコードの響き』とか『ちょっと外した音』の良さがわからないと、かっこいい演奏なんて出来ないじゃないですか。

 

なのに11歳の彼は「そんなの3歳の頃には理解してたよ?www」とでも言わんばかりにジャジーでハイセンスなフレーズをガンガンぶっ込んできます(ピアノを始めたのは6歳らしい)。

 

そして、すげー上手いんだけどベテランにはない『瑞々しさ』に溢れています。

彼の演奏を聴くまで僕の中では『かっこいいジャズ』と『瑞々しい』という感覚は同居しないものでした。

 

だって『かっこいいジャズ』なんて、それなりに長いこと楽器やってないと弾けないですし。でもプレイヤー歴が長くなると『百戦錬磨』感とか、理解しがたい『変態』感が出てくるので『瑞々しさ』なんて感じるわけないんですよね。

 

だから『瑞々しくかっこ良いジャズを弾くやつ』なんて今まで僕は見たことがなかったです。

 

 

いやマジでさ、11歳って小学校4~5年生だぜ…?

 

普通、鼻水垂らしてその辺をチャリで走り回っている歳だろうに、何でこのガキんちょはスタジオでジャズのスタンダードをレコーディングしてんだよ。

 

それは別にいいけど、どうして11歳でジャズ特有の『複雑な響き』の良さが理解できるんだ?

子供はふつう『ドレミファソ~ラファミ・レ・ド♪』だろうが。


俺がジャズの良さを理解できたのなんてハタチくらいだったぞ。

 

高校の頃、一緒にバンドやってた友達とちょっと背伸びしてジャズのCD買って聴いた時だって、俺も友達も全く理解出来なかったからな(確かマイルスデイビスだった)。

 

理解出来なさ過ぎて「この辺がいいよねー」みたいなハッタリすら出てこなかったんだぞ?

 

一体何なんだこの差は…



まあしょうもない話は置いといて、そんな天才JOEY君も現在は15歳です。

 

彼の最新アルバム『ECLIPSE』が去年発売されたのですが、もう発売日に即買いました。CD買ったの何年振りだろう。

 

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とにかく聴くべき

 

このアルバムで注目すべき部分はカバーよりもオリジナル曲の方が多いこと。更に個人的に「超」注目だったのがオリジナルの中に『ジャズっぽくない曲』があることです。

 

ジャズじゃないなら何だと聞かれるとよく分かりませんが、「これジャズ??」な曲が3曲ほどあります。

 

JOEY君、もしかしたらジャズ以外の道へ行こうとしているのか?

 

それともただの気分的なものだろうか?

 

その辺の真意は分かりませんが、いくら天才で音楽的に早熟といえど彼の音楽人生はまだまだこれからなわけで、今後どうなるかなんて全くわからないんですよね。

 

突然ヒップホップに目覚めるかも知れないし、ピアノ止めてダンサーになる可能性だってあるわけだし。

 

ともかく僕としてはこのアルバムを聴いて、彼が今後どういう音楽を作るのか俄然楽しみになりました。

個人的にはこのハイセンスを用いて色んなジャンルの音楽を披露して欲しいなと思います。

 

ジャズは勿論好きですが、ジャズを極めるということは『変態道』と言っても過言ではないくらい、他人の理解の及ばない所まで一つの楽器に傾倒することじゃないですか?

 

理解できないところに行かれてしまうのは寂しいので、JOEY君には変態になって欲しくないんですよね。

 

 

話が逸れましたがアルバム『ECLIPSE』のジャズ曲も超カッコイイです。

 

中でも僕が好きなのはタイトル曲『ECLIPSE』と『Fourteen』のオリジナル2曲、それにコルトレーンのカバー『Moment's Notice』が特に好きです。

 

最初に載せた動画より大人になって更に演奏がクールになった感じです。

何というかマイナー系の音使いがイケメンなんですよガキんちょのくせに。

 

それと僕がJOEY君のピアノで好きなポイントの一つなんですが、抑揚の付け方が凄く心地良いんです。

 

わざとらしいアクセントや「こいつ興奮し過ぎだろ」みたいな、ジャズにありがちな『押し付けがましいアドリブ感』がなく、かと言って演奏が弱々しいわけでは決してなく程良い盛り上がりもあり、その辺のバランスが絶妙です。

 

ホント憎たらしいほどのセンスです。

 

あと何気にドラムもかなりのテクニシャンで、手数が多いタイプなので聴きごたえがあります。

こんないかにもバークリー感のある凄腕ジャズドラマーと一緒に演奏する中学生ってやっぱ異常だよ…

 

そんなわけで、ガキんちょへの醜い嫉妬も多少出てしまいましたが

ピアニスト『JOEY ALEXANDER』は超オススメです!!

 

Spotify、LINE MUSIC等でも配信されていますので是非聴いてみてください!!

 

「○○歳にしてはじょうず」とかそんなレベルじゃなくて、あまりのセンスの良さにぶっ飛びます!!!